情報系のお絵かきblog

情報系の学生によるイラスト作成のナレッジの忘備録です。過度な期待はしないでください。

p.11 画力のA/D変換[0] SAIの落とし穴

こんにちは satoru24 です。

前回の記事でアナログ練習法の紹介を終え

いよいよこれから採色を含めたデジタルイラストに触れていきます。

(模写がある程度できるようになった人向けの記事です。)

 

 

デジタルイラストを始めるにしてもツールがなければ

何も始まりません。

ペイントソフトと聞いて皆さんが思い浮かべるのはおそらく

以下のソフト群なのではないでしょうか

・SAI

#=>言わずと知れた国産ペイントソフト

私が好きな絵柄の人はSAIを使って描いている人が多い気がする。

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高機能 5000円くらい

 

・CLIPSTUDIO PAINT

#=>結構有名 初音ミクEditonが欲しかった。 背景に3Dモデルが表示できるので便利

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高機能 5000円くらい

 

・Photo Shop

#=>世界のデファクトスタンダードプラグインでゴリゴリにカスタマイズするとムキムキになれる。

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めちゃくちゃ高機能 高い

 

painter

#=>リアルな画材を追及したペイントソフト 重いのでPCのベンチマークにも使える。

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高機能かつ独自性が強い めちゃくちゃ高い

 

GIMP

#=>元祖フリーの画像編集ソフト イラストも描ける。

GIMP使ったメイキングは上手な人が多い印象

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フリーでは一番高機能ではないかと思われる。

 

・Krita

 #=>フリーのペイントソフト界隈に現れた新星。多分一番勢いのあるペイントソフト

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高機能 PhotoShopに似てる

 

・MediBang Paint

#=>フリーで結構使えるペイントソフト

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 SAIと同じくらい高機能

一時期使ってた。

 

初めてデジタルイラストに挑戦する方の中でどれを選ぶか迷われている方に

挫折を経験した者として僭越ながらアドバイスをさせていただくと

・高機能と書いてあるペイントソフトはやめておくのが無難 

 ということですね。

まぁこれまで紹介した全部のソフトが

これから初めてデジタルイラストに挑戦する人向けには作られてはいません。

 

まぁSAIに限った話ではないのですがSAIで挫折した経験があるので

SAIを引き合いに出して語らせていただきます。

 

まずあなたがペンタブを買ってきてSAIを起動した瞬間こう思うことでしょう

'''鉛筆とか筆とかマーカーとかがたくさんある。

しかもそれぞれでパラメータが調整できるようになってる。分からん'''

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          図1 : SAI

 まぁそれでもとりあえず鉛筆をデフォルトで使って描いてみて

ある程度まで描くことが出来たらせっかくデジタルですから

きっと描いた線画に色を付けてみたくなることでしょう

ここでアニメ塗りを選択出来ればまぁ即失敗とはいかないのですが

ギャルゲ塗りなんかに挑戦すると沼にハマりやすいです。

 

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        図2 : SAIで描き始めたころの絵

   (おそらくこのキャラを知っている人はいないだろう)

 もれなくこんな絵が描けます。

デフォルトの背景が白だからコントラストを取るために明度の高い色を使いまくって

失敗しました。あとレイヤー合成モードといった自動で色を変えてくれる便利機能

があるため、加算やら乗算やらオーバーレイやら濫用しまくって

レイヤーと色が管理しきれなくなり僕の絵は発散しました。

*デジタルイラスト初心者にありがちな症状?としてレイヤー重ねすぎというものが

あります。レイヤーが20枚とかになってくると段々管理が難しくなって発散するので

レイヤー数が必要最小限になるようにすると良いと思います。

 

こうならないために

では一体どうすればこのような失敗を避けられたのでしょうか

結論から言うとそれはSpeedyPainterというペイントソフトを使用することです。

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            図3 : SpeedyPainter

 なんかもう素晴らしいくらいシンプルですね。

唯一実装されているオンリーワンの筆ツールで描くくらいしかやることがない。

レイヤーの合成モードなんて便利機能は存在せず、色の管理は全てユーザにゆだねられます。

また、デフォルトの背景が灰色になっているため極端に明度を上げなくても

コントラストを保つことができ自然な色と向き合うことが出来ます。

あと図3の小さいナビゲータという画面がSAIでは非表示にできるので

これはあまりよくないですね。ナビゲータはめっちゃ使います。【超重要】

pixivのサムネイルで綺麗に見える絵が理想ですから

小さいナビゲータで綺麗に見えるように絵を描いていきます。

 

これまでをまとめるとイメージ的にはこんな感じですかね。

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     SAI(イメージ)      SpeedyPainter(イメージ)

PhotoShopに至ってはこんな感じでしょうか

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    photoshop(イメージ)

あと、SpeedyPainterで唯一実装されている筆は本当にどんなペイントソフトでも

実装されているような筆なので、SpeedyPainterである程度描けるようになったら

上述した高機能なペイントソフトへ引っ越しすればいいのです。

 

というわけで画力のA/D変換[0] SAIの落とし穴については

SpeedyPainterの宣伝でした。

ただSpeedyPainterはメモリ周りの管理がガバガバなのか結構落ちます。

しかしそれを差し置いても使用する価値のあるツールだと思います。

以上です。ありがとうございました。

 

以下のリンクに記事がまとめてあります。

oekaki39.hatenablog.jp